ふくろくん

コンテンツマーケティング、音楽、立ち話、そして牛乳

【Editors’ Lounge】30年後を見据えて仕事を選んでられへんな!(シンギュラリティと編集)

今日はEditors' Loungeに出席してきました!

peatix.com

 

Editors' Loungeとは?

 「Editors' Lounge」は、みなさんと一緒に「編集」の本質を探求し、その潜在的な可能性を模索し、その知見を共有/議論していく開かれた場です。メインテーマである「編集」はもとより、隣接問題である「メディア」「情報」「デザイン」「コミュニケーション」といった問題を共に考えていきましょう。そして、この「Editors' Lounge」が編集にまつわる新しいムーブメントとなり、大きなコミュニティーとなることを目指していきたいと思います。 

Editors' Lounge #03

自分は今回の参加で2回目。 前回もすごく楽しめましたが、今回は(あまりこの表現を好みませんが)神回でした...!

 

特に面白かったのが「シンギュラリティ」トークセッション

トークセッションでは「シンギュラリティまでのラスト・ユートピア」と題して、人工知能を中心としたまったく新しいテクノロジーの時代の到来と、そうした時代における「編集」の可能性について多様なディスカッションを展開していきたい思います。

Editors' Lounge #03

「シンギュラリティ」、またの名を「技術的特異点」。

最近IT分野で頻出している、人口知能(AI)だとか機械学習、ディープラーニングやなんやと言ったキーワードが関連しています。

出典がwikipediaで恐れ入りますが...

この概念は、数学者ヴァーナー・ヴィンジと発明者でフューチャリストレイ・カーツワイルにより初めて提示された。彼らは、意識を解放することで人類の科学技術の進展が生物学的限界を超えて加速すると予言した。

技術的特異点 - Wikipedia

ターミネーター攻殻機動隊、マイノリティリポートとか、まさにSFの世界。

3月に公開される『Automata』もまさにそのお話。 

『AUTOMATA』予告編30秒 2016年3月5日公開

このシンギュラリティは2045年に起こると予見されているそうです。あと30年!

 

 

トークセッションでは主にAIとロボットが出てくる未来のお話でした。

具体的には、自律学習システムを使った事故を起こさない車やドローンだったり、エンタメを評価するAIだったり、健常者の能力を超えるかもしれないメカ義肢だったり、どれも実用化まではそこまで遠くないようです。

人が行っていた能力の代替となり、それ以上の力を発揮してくれるようになるわけですね。

 

そこで一つ考えられるのが、将来人間が行う仕事は機械によって代替されてしまうのか?ということ。

東洋経済とかで「20年後に無くなるお仕事100」みたいな記事もよく見られると思うんですが、もう既にアメリカではAIが弁護士に業務を与え、評価し、リストラ対象者を選定していくことが実際に行われており、マジかよそんな上級知的労働者ですら首切りに怯えなきゃいけない時代なのかよ...と恐ろしくなりました。

 

イベントの講師の方々が発した言葉で印象的だったものがいくつかあります。

「もう自分の好みなんてAIにすぐ見破られてしまう時代が目の前まで来ている。それだけ正確なアルゴリズムが機能する社会がやってくるんだから、"人間力を大事にします"なんて言ってる会社は危ないよ」

これ!自分はマーケティングが主なお仕事なので、テクノロジーも当然注目をしているんですが、自分が想像しているよりも機械は人間に近づき、それ以上の存在にまで達するようですね。日本人が好む「職人の技、手触り」のようなものも機械で表現されるレベルまで絶対来ちゃうよね、だとしたら今の仕事をよく分からない人間力だけで継続していくのはリスキーだね、とのことでした。

 

あともう一つ。

「人間しかできないことは消費。AIなどがこれから生産を行っていくのであれば、人間から生産を取ってしまったらどうなるんだろねえ。マルクスに聞いてみたいねえ、"余剰価値とか何も無くなりますけどどうしましょう?"」

機械がなんでもやってくれるわけですから、余暇が増えるわけですね。働かなくていい!有閃階級の貴族だわっしょい!

で、もちろんそこから派生して、労働が余暇となるという価値観の逆転がやってくる!という話になりました。

まあ、それでもエンタメを楽しんで消費することができるのは人間だけであって、娯楽を作る仕事は多分残るだろう、とのこと。血筋で受け継がれていく職業(歌舞伎など)は大丈夫じゃないかなー、ということも言っていました。

これだけ歴史や知見という情報が、爆発的にネットに溢れていて取捨選択が難しく、タダでさえ人生のネタバレ感あるのに酷なこと言うなあwちょうど転職活動真っ只中なので、なんだよこれ以上悩ませないでよー...

 

編集と人間

興味深いのが、この考えの元として、(またwikipediaで申し訳ないんですが)1800年代の「編集者」がチラッと言及してたらしいのですね。

1847年、Primitive Expounder の編集者である R. Thornton は、当時、四則演算可能な機械式計算機が発明されたことに因んで、冗談半分に次のように書いている

… そのような機械を使えば、学者は精神を酷使することなくただクランクを回すだけで問題の答を捻り出せてしまう訳で、これが学校にでも持ち込まれたなら、それこそ計算不能なほどの弊害を齎すでしょう。いわんや、そのような機械がおおいに発展し、自らの欠陥を正す方策を思いつくこともないまま、人智の理解を超えた概念を捻り出すようになったとしたら!


Thornton, Richard (1847), The Expounder of Primitive Christianity, 4, Ann Arbor, Michigan, p. 281

技術的特異点 - Wikipedia

このEditors' Loungeはその名の通り、編集者の集いとなるわけで、話は編集が軸となります。*このイベントでは編集という言葉は、情報・コミュニケーション・デザイン・メディアという多様な要素を含んでいます。自分は「情報編纂」という意味でとらえてましたが。

結局このトークセッション内では「シンギュラリティ以降は人はどうすべき?」に対する答えは出なかったのですが、講師の方のこの問いには身震いしました。

 「人間は、今後どういう編集を行っていき、人間たりうるのか?」

この回答を見つけて、人間が人間たりうる編集ができた時に初めて、機械に取って代わられることのない、貴重な職業を得られているということになるのかもしれませんね。

機械が生み出すもの全てが人を超えているものばかりになる中で、人にしかできない編集を行うことでようやく人間の存在に意義を見出せるのでしょうか。人間という名のブランドアイデンティティの模索とセルフブランディングを行う編集とは..

はーむずかしい!!

wired.jp

 

【随時更新】わたしの好きな音リスト

https://www.instagram.com/p/BAmnTIWwDt2/

もらったしおりがプーチンズらしさあって良すぎる

 

自分の好きな音を、もっとクリアにしたい。

自分を知るために、自分が好きな音楽を作るために、好きだと思った音をここに言葉で残してコレクションしていきます。

グルーヴや和声など、あんまりテクニックの話は入れないようにします。

ときおり見返しては更新の予定です。

 

  1. ギターのシューゲイザーサウンド。ファズが強めにかかっていてコード感はないものの、唸りながら長い残響の壁があるような音。
  2. LRの左右に振った2本のクリーンギターのアルペジオ半拍もしくは1拍遅れて入ってくるディレイがかかっているとなお良い。
  3. チェロのふくよかでドスが効きすぎない低音。基本的にアルペジオが好きなようで、ざっくばらんに言えばパブロ・カルザスによるバッハの独奏。
  4. スキャット、ホープランディック、ヴォーカリーズなどの言葉にならない声。動物的で好き。直感勝負なところある。
  5. フェイザーやオートフィルターをかけたベース。ねじれたりみょんみょんした音が好きなようだ。蛇のようにうねりを作りながら、ベンベン鞭のように動き回るベースだとなお良し。
  6. 808のスネア。弱々しい音でもベロシティいじるのがとても楽しい。
  7. Portisheadの「Machine Gun」のドラムサウンド。本当に火を吹いているような、一発一発の音がわからないぐらいにアタック感がないマシンガンサウンドが、キックとスネアの音とともに徐々に解像度崩されていくのが素敵。
  8. リバースサウンド。リバースしたものはだいたい好き。
  9. マリンバグロッケンシュピール、オルゴール。キラキラして可愛らしい音は癒されます。フェンダーローズのようなエレクトリックピアノの高音もまろやかに美しい音になるので、ここに入れておく。ディレイをどんなレベルでかけても好き。
  10. VOX AC30。ギターアンプはこれ1択。歪ませると、ばよーんとゴムのように伸びるけど、ソフトに弾いてあげると「ポーン」と、それこそ9.のオルゴール的な音が出るのが弾いてて楽しい。

 

リスト充実させていきます!わっしょいϵ( 'Θ' )϶

 

【転職は就活だ!】書いて話して考えて将来決めてます

転職活動、いよいよ本格化です!
 
実はもう面接終わらせたところもあります。今のところの感触としては、このまま野たれ死ぬ可能性はなんとか薄まってまいりました...
とある企業の説明会も昨日行ってきました。エントリー!
 
そして本日は、転職エージェントに会ってまいりました。お二人ほど。
キャラクターは違うものの、自分のこれまで、これからどうあるべし、どう選択すべし、というお話を聞けたのはとてもありがたかったです。
 
自分は、データを大量に集めてから検証を行いながら絞って決断していくタイプの人間ですが、今日いただいたお話で、事前のフィルターマインドを使って効率良く選択肢を絞ることができそうです。これでリソースを多分にかけずに済みそうです。(自己分析っぽい少し宿題もらったけど)
 
ひとりひとり相談していくのはそれなりに体力を使いますが、おにぎりを握って決断を固めていくような、美味しさに向かっていくための地道な工程の一つと思えば苦になりません。それに新しい人に会うのはとても刺激になります。シゲキ感激。
 
今週末は、また新たな転職エージェントと会って、Editors' Loungeもある!そして、来週は最終出社日が待ち構えていて、さらに新たなエージェントとの面談、企業との面接もあって、送別会もあって、結構ドタバタネスが予見されます。ちょっとエージェントとの面談入れすぎた感あるので、早めに絞っておきたい。
・ 
転職エージェントの方々と話していて、自分でなんとなく悔しいな、と思ったのが、ワークライフバランスを多分に望む!9時〜6時で確実に帰れる企業が良い!」という希望を伝えるのに、ふと詰まるような言いにくさを感じてしまいました。
 
なんでしょうか。言いにくさを感じた自分が少し悲しい。
エージェントさんには、ワークライフバランス重視で、とは言ったのですが、そういった希望を出す転職者は多くないのか、あまり話が広がっていかなかった印象でした。
 
自分も「そういうもんだよな」と納得させてしまったんですが、もう一度念押しでこの希望は伝えておこうと思います。大事な話です。
 
今回あらためて思ったのが、①自分が今と将来で何をしたいのか、②なぜこの働き方にする必要があるのか、③譲れない点/妥協しても良い点とそれらの優先順位、これらをもう一度まとめて、しっかり文書・口頭で説明できるようにならねばです。ある程度軸は固めたつもりなので、あとはいかに詳細かつ合理的に伝えられるか、トライせねばなりません。ガンバ。
 
今日お会いしたお二人からは、「絶対にたくさん内定取れますよ!」と言われたので、もし取れなかったら牧場の人脈紹介してもらいたいです。
 
しかし!尊敬するThe ClashJoe Strummer"他責では何も学べない"と言っておりますし、恨みを晴らす時間もそんな畜生根性に割くリソースももったいないので、Under Pressureでも頭使ってLet's danceしながらCh, Ch, Ch, Ch, Changesを起こしてLife on Marsをゲットだぜ!

If you blame someone else, you don' t learn nothing, cause hey, it's not your fault, it's his fault, over there.

Joe Strummer

プロフェッショナル 仕事の流儀 VERY編集長の今尾朝子さんの雑誌作りを見て

www.nhk.or.jp

まんず面白かった。特に、「私が答えじゃない。だから新しい」の考え方が一番しびれましたです。

そして、コンテンツメイカー、チームとしての編集部の動きを映像で見ることができて、とても勉強になりました。一つの文言に何日もかけて突き詰めるところとか、それだけ思いが込められた言葉ってどれだけ幸せなんだろか、なんて考えてしまいました。
 
尋常じゃない作り込みがあるんですよね。あくまで「好きだから」という情熱があってこそ成り立っていて、自分の全てを注がんばかりに職人のように担当ページ(コンテンツ)、ひいてはVERYという雑誌(メディア)を作り上げている。この熱量が見れただけでも本当によかった。
 
急に話が変わるんですが、この番組を見ながら、自分がブログ向いてないなあとよく思う理由は、ゆっくりじっくり、納得いくまで作りこみたいタイプだからかもしれないと、ふと思いました。編集部の彼らのようにじっくり作り込みたい。(実際お仕事としては時間ないことだらけではあると思いますが。)
 
数日前にあったnoteの有料コンテンツに関する件を見ていて、コンテンツが出来上がるまでのリソースについて考えてました。音楽を作る身としては、文章メインのブログ記事はとても気軽なアウトプットの一つです。webメディアの記事も、情報爆発の時代には1〜2分で読了できる記事が多いと思います。作成時間は平均して1日数時間ほどで書かれているものが多いのではないでしょうか。
 
例えばの話になりますが、音楽においてオリジナルの曲を一から演奏して作るといった場合、まずアイデアを練る企画があり、練習があり、作曲があり、録音・打ち込みがあり、ミキシング、マスタリングがあってようやく表に出せるようになります。
 
素人〜プロでもかかる日数には差がありますが、少なくとも1日2日で出来るようなものではないです。デモ作成でやっとそのぐらいの日数でしょうか。各ステージにおいて、数え切れないほどの変数があるので、完成を目指して、となると数週間〜数年は必要になる時もあります。
 
そう考えると、細切れの1記事を有料コンテンツとして販売する場合、文章とはいえ、一つのコンテンツを作るのにどれだけのリソースをかけたんだろう?という疑問が頭をよぎってしまう上に、多くの人の手がかけられた文庫本や新書以上の満足感が得られる見込みは無さそうなのでは、と構えてしまいます。
 
とはいえ、生々しいものがそのまま味わえるという点では、日記をベースにしたブログはぴったりだと思います。はてなダイアリーに多いアホみたいに字数が多い垂れ流しの長文カルチャーは今でも見たいです。(それは増田で見るようにしている。あと雨宮まみさんのはてダ読んだときは本当に衝撃だった。あれお金にならないけどあそこまでやるんか、という。)
 
作り込んだ記事が全て良いわけではないけど、自分が作るものに関しては、ある程度醸成させたいようなんですね。売るものに関してはなおさら。
醸成させていくスパンが、テキストを主とするブロガーの方々とは違うんだろうなあ。のそのそ系なんです。

ヨーダのスープについての考察がないのがつらい

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先日書いたエントリから。
 
ずっと気になっていたんです。
自分が初めてスターウォーズEP5をビデオテープで観た時にもっとも驚いたのが、動物/生理的な映像表現。
 
印象的だったのは2つのシーン。
 
ひとつは、惑星モスにて、ラクダっぽい動物の、悪臭を放つ腸の中に倒れたルークが押し込められたシーン。
 
もうひとつは惑星ダゴバにて。ルークが口をつけて、不快なリアクションをとった、ヨーダが作ったスープ。
 
ヨーダが作ったスープだ。
 
ヨーダのスープが齢6歳ぐらいから気になって仕方なかったのです。
 
満を持して、2016年になりましたし、スープの正体をつかもうと検索してみました。
 
しかし「ヨーダ スープ」で検索しても全然出てこない!
言及があったのもこの記事くらい。。。
英語ならあるだろうと「yoda soup」で再度検索。(ブラウザはsleipnirさ!)
 
見つけた!さすがウーキーペディア!
*ウーキーペディアはスターウォーズ版のwikipedia
 
なんとラジオで一度、プロのシェフを使って、地球で手に入る食材を用いて再現を試みたらしい。そのレシピは米国の新聞や雑誌で公開されたとか。
National Public Radio hired Craig Claiborne, a renowned chef and food critic, to create a version of rootleaf stew that could be made with ingredients originating from Earth. The recipe was published in newspapers and magazines across the United States.
アーカイブ化されてしまったけど、そのレシピもネットで見つかるようです。作れないこともない、ということを知れてよかった。誰か作って欲しい!
 
もう眠くてろくに考えられないけど、ヨーダのスープ、これからも研究を続けたい。
 
【追記】
ヨーダの台詞のみを記した1投稿だけがされている不思議なサイトを見つけた!