ふくろくん

コンテンツマーケティング、音楽、立ち話、そして牛乳

匿名コンテンツの儚さ、増田以外増田じゃないの

昨年の夏頃からだろうか、はてなブックマークが多い記事よりも、はてなブロガーの記事よりも、まず増田に飛びつくようになりました。

はてな匿名ダイアリー

 
普段からはてなに貼り付いていると、ギスギスした議論が高い頻度で交わされるわけで、精神的体力的にちょっと辛い時はそういう話題は敬遠してしまいます。
 
そこで一抹の希望を持って、見に行くの匿名ダイアリーの記事。
 
 
増田ならなんとかしてくれる…増田ならきっと…
 
 
そんな思いを抱えながら、人気・新着エントリに増田がいないかを探します。もしめぼしいものがなければ、直接匿名ダイアリーの海へ飛び込んでいくのがここしばらく日課になっています。
 
 

なぜにこんな匿名日記に魅かれてしまうのだろう?

自分が増田から得ようとしているものは、①酸いも甘いもある正直な第三者の考え、②ブコメ大喜利、③無償でも際限なく書き続ける文章への情熱の3つ。これらがあるおかげで、増田は今もっともエンタメを感じるテキストコンテンツだと思っています。
 
ブロガーとは違ったピュアさと承認欲求の満たし方があるのでしょう。はてなアカウントという人格を持って、はてなブログを書いている自分には謎に溢れている領域です。
 
自分は普段「誰」が「何」を言っているのかを重視しながら情報を選ぶようにしていますし、今後もコンテンツにおける属人性の重要度は高まっていくのだと思いますが、著者不明という謎に魅力を感じて読んでしまいます。①の第三者の正直な考えを知りたい場合に匿名コンテンツはぴったりですね。
(時々毒づきすぎているものもあるので、参考程度にしておかねばですが) 
 
増田は基本的に「はてなクラスタの人間によって書き込まれ、読まれ、拡散されているようで、はてな文脈」によって成り立つメディアであると言えます。他にも、増田に対して熱心なブックマーカーたちがいるおかげで「増田文脈」という更に小さな単位のコンテキスト(コミュニティ)が出来上がっています。 よって「はてな文脈」と「増田文脈」を抑えておけばブクマは取りやすい=記事がヒットしやすいはず。(はず...!)
 
アホみたいな話ですが、増田文脈の1つに②のブコメ大喜利があります。ユーモアを消費するも良し、参加して生産するも良しです。たのしい。
 
また、上記の2つの文脈が入れ子構造になっているため、ホッテントリ入りした記事が「匿名だからコンテンツとして純粋であり、メディアに依存しない」とは言えません。

後述する増田によく見られるジャンルの影響で、すでに増田文脈から集合意識(人格)みたいなものが生まれていて、増田=おっさん/漏らす/大喜利など...という公式が成り立っています。記事がリリースされたら、その増田キャラクターを懇意にしているブックマーカーがやってきて、2つの文脈に沿えばブクマされやすいという傾向にあります。
 
しかし、ブクマやトラバをたくさん得ても自分のメリットにほぼ全くなりません。先に書いた通り、この点ではこの人格を持ったブロガーとは大きく違うようです。大きなヒットを飛ばしたらスターやブクマに加え、広告収入やライター/作家デビューなどメディアとしての力を得てスターダムを登ることができるブロガーたちとはメリットと思えるポイントが根本的にかけ離れているのかもしれません。

そんな中で、ひたすらに文章を書き続ける増田たち...彼らが生み出すものには、著者やサイトといったメディアの枠に制限されない、特異なコンテンツパワーみたいなものを感じてしまいます。これが③の文章に対する情熱を感じる部分ですね。自身へのメリットを全く享受せずともひたすらに良いコンテンツを発信しようとする増田たちのひたむきさに愛おしさを感じずに入れません... (ブロガーの自己顕示欲たるや!)
 
このあたり、上手く言語化できないのが悔しいですが、自分が増田に思う雑感は以上です。
 
 

増田メディア内にありがちなジャンル

唐突ですが、増田内で目立つジャンルってなんだろう、と考えて下記に事例も加えて列挙してみました。漏らしもあるかもしれないので、後ほど、加筆予定。(ここには書いてないですが、特定はてな民への愛の告白エントリも好きです。)
 

労働・業界の実態暴露

 

まとめ記事として使える増田おすすめ作品の解説

しょうもない一言だけの記事にトラバやブコメ大喜利合戦

 
お漏らし・おっさんなりすまし
 

思いの丈を痛いほど鋭く記したエッセイ(激しい愛憎劇や、言語化されていない一般的な悩みなど)

anond.hatelabo.jp

(はらたつのりはずるいし、その後トラバで議論してるのずるい...)

 

ほっこり/しんみり

2ch、小町、yahoo知恵袋とも違った層が参加しているという意味ではまた別の楽しみもあるのだろうけど、今しばらくは増田への興味が止みそうにありません。
 
このタイミングで言うのは全く説得力ないかもですが、増田に関してはROM専です!!
 
最近は増田を書く人が減っているようなので、ぜひ誰か...

anond.hatelabo.jp

 

おわり