ふくろくん

コンテンツマーケティング、音楽、立ち話、そして牛乳

無駄のない一貫した人生にマンネリが訪れる

転職活動はいつのまにか始まっていた。

このところ某SNS系求人サービス経由でお声がけいただくことが増え、
アイスブレイク、面接、オフで会う、など色んな会社に顔を出している。

いうても今の会社に入ってたった1年、何かを成し遂げたようで成し遂げてはいないというか。

ひとりマーケターとして黙々と施策検証をおこなってきたけど、
ようやく答え、というか勝ちの方程式が見えた気がするので、会社に対してよい置き土産ができたのではないか。傲慢だけど。

話を転職に戻す。

転職活動のさなか、いろんな会社の人々とお話ししてみて、自分の人生を巻き戻してみた。

これまで、ずっと人生の一貫性を持たせることに終始していた。

自己の整合性を保つため、過去の自分を否定しないように、これまで培ったスキルや知識を伸ばせるような環境、可能性ばかり追い求めていた。

学問も仕事も、これまで自分なりに考えて出していた決断は、「今までのことを活かせるから、ほどほどできそうだろう」というラインの上で選んだものばかりだったのだ。でもそれが、自分の中の整合性を作り出していた。

そして今後選んでいく仕事も、また「自分ができること」をベースにしていくのだろうか。このことに対して、つまらなさを感じ始めた。

「自分の能力を活かせそうな分野」に属する人々と話すたびに、なにか虚しさを覚えた。それが何か、まだ言語化できていないけど、彼らの大義が自分の思う大義とズレがあったのだと思う。たったそれだけだ。それだけで、ここは自分のいるべき場所じゃないのかな、と進路は見つけないまま、戻るべきでない退路を見つけた気がした。

できないこと、できそうにないことをやってみてもよいじゃないか、あと何十年生きるんだよ君は? なんて考えるようになって、小手先のキャリア拡張より、コースアウト並みのキャリアチェンジも生まれ変わるみたいで楽しそうだな、なんて思ったりしてる。